パキスタン北西部のモスクで自爆テロ、25人死亡
パキスタン北西部ペシャワル(CNN) パキスタン北西部の部族地域にあるモスク(イスラム教礼拝所)で16日、自爆攻撃があり、当局者によると、少なくとも25人が死亡、34人が負傷した。反政府武装勢力「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」の分派組織である「ジャマートゥル・アフラル」が犯行声明を出した。
地元当局者によると、自爆攻撃があったのはペシュワル北方の連邦直轄部族地域(FATA)と呼ばれる地域。同地域内のモフマンド地区にある最大級のモスクで攻撃が起きた。
この当局者によると、自爆犯は100~150人を収容できるモスクの内部で装置を起爆した。モスクは当時、満員だった。爆発後には悲鳴が聞こえたほか、遺体の一部がモスク内に散乱している様子もみられたという。被害者には10歳未満の子どもも含まれ、2人が死亡、4人が負傷した。死者数は今後増える可能性があるとしている。
パキスタンのシャリフ首相は声明で、今回の攻撃を強く非難。「テロリストの卑劣な攻撃が、パキスタンからテロリストを除去するという政府の決意を打ち砕くことはできない」と述べた。
ジャマートゥル・アフラルは今年、パキスタンで何度か大規模な攻撃を起こしている。8月8日には、弁護士やジャーナリストを標的にした爆発攻撃で72人以上を殺害した。