沖縄沖で米攻撃機が墜落 乗員は無事
東京(CNN) 米海兵隊のハリアー戦闘攻撃機1機が21日、沖縄沖で墜落した。パイロットは脱出して無事だった。
墜落したのは垂直離着陸機のAV8Bハリアー。海上保安本部によれば、嘉手納空軍基地を離陸後、沖縄本島北端の辺戸(へど)岬の153キロ沖で墜落した。
同機が所属する第3海兵遠征軍の声明によれば、パイロットは脱出し、米空軍に救助された。事故原因は調査中だという。
ハリアーは通常の訓練飛行中だった。搭乗していたのはパイロット1人だけだった。
米軍では主に海兵隊がハリアーを使用。生産は1980年代初めに開始され2003年に終了しているが、25年まで運用する予定となっている。
14年9月には嘉手納基地に緊急着陸した同型機のタイヤから出火する事故があったが、パイロットは無事脱出した。
沖縄県には広大な米軍基地が存在し、費用の負担や安全性への懸念などから住民との緊張関係を生み出してきた。
今年6月には県内での女性殺害事件を受けて数万人規模の抗議デモが那覇市で行われ、同県からの基地撤退を訴えた。