激戦地アレッポ、政権が観光ビデオ 「繁栄」アピール
(CNN) 連日の空爆で甚大な被害が出ているシリア北部の都市アレッポについて、シリア観光省が観光客の呼び込みを狙った宣伝ビデオを公開した。
宣伝ビデオはアサド政権が9月30日に公開した。政府が支配下に置くアレッポ西部の空撮映像を使い、BGMは米人気テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のテーマ曲を利用。緑豊かな並木に彩られた大通りや、青い水をたたえた遊泳プールを映し出している。
対照的に、反体制派が支配下に置くアレッポ東部では、約25万人の住民が日常的な空爆にさらされ、ほぼ全域が破壊されたと国連は伝えている。血まみれの負傷者やがれきの下敷きになった犠牲者などの映像も相次ぎインターネットに投稿されていた。
戦争の恐ろしさを物語るそうした現状に世界の注目が集まる中で、アサド政権は同地を観光地としてアピールしたい考えだ。