タイで拘束の学生リーダー、香港に戻る
香港(CNN) タイに入国しようとして5日にバンコク国際空港で拘束された香港民主化運動の学生リーダー、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)さんが、香港に戻って無事を報告した。
黄さんはフェイスブックへの投稿で、「タイ税関と警察によって不当に拘束され、外部との接触を断たれた」と書き込んでいる。
タイではタマサート大学で起きた虐殺事件から40年の節目に当たり、学生運動家が組織したパネルディスカッションに参加する予定だった。しかし香港からバンコクに到着した直後にパスポートを押収されたという。
「当局はパスポートを押収すると、空港の勾留施設に私を1人で拘束した。香港に戻れたのは幸運だった」と黄さん。「あの10数時間は恐ろしかった。私のことを心配してくれた人たちに申し訳ない」
タイの学生運動団体は、中国からの書簡によって黄さんが拘束されたと説明している。
一方、中国当局はCNNの取材に対し、タイの入国管理政策を尊重すると述べ、黄さんのタイ入国を認めないよう求めたとされる書簡の存在については返答しなかった。
タイ政府の報道官は5日、「黄氏に関する指示や命令はなかった」とする声明を発表した。