タイ国王、容体「不安定」 国民が回復祈る
バンコク(CNN) タイ王室によると、プミポン国王(88)が入院先の病院で「不安定な容体」に陥っている。ソーシャルメディア上の写真は、国民が地元の寺院などに集まって祈りをささげる姿を伝えている。
国王は首都バンコク市内のシリラート病院に入院中。先週末に治療を受け、現在は医師団が経過を注意深く見守っているという。
医師らによると腎臓や血圧、心臓の左半分への血流に異常がみられ、人工呼吸器を装着している。
多くの国民が寺院や同病院を訪れて回復を祈ったり、ソーシャルメディアに見舞いの言葉を寄せたりしている。病からの回復を助けるといわれるピンク色のシャツを着るよう呼び掛ける投稿もあった。
今年即位70年を迎えたプミポン国王は、国家の君主として世界最長の在位期間を誇る。国民から大きな尊敬を集めてきたが、近年は入院が長引くことも多く、健康状態を懸念する声が強まっている。先月は重度の感染症や腎機能の低下で治療を受けていた。