旅客機と無人機、高層ビル近くであわや衝突 ロンドン
ロンドン(CNN) 英国の空港運営当局は19日までに、首都ロンドンで最も高いビル近くを飛行中の旅客機が小型無人飛行機(ドローン)と至近距離で遭遇し、衝突の危機をかろうじて回避する緊急事態が起きていたことを明らかにした。
今年7月に起きていた事例で、ロンドンのヒースロー国際空港に着陸するため下降中の旅客機A320の機長が操縦席の窓からドローンを目撃していたという。
同機は当時、ロンドン中心部に位置する超高層ビル「シャード」近くを高度約1402メートルで飛行していた。目撃したドローンは50センチ大だったという。
空港運営当局の報告書は、衝突の可能性は高かったとする機長の証言を紹介し、深刻な異常接近(ニアミス)の事例と位置付けた。このドローンを操作していた人物などを突き止める作業が極めて難航する可能性にも言及した。
同空港運営当局に報告されるニアミスの事例は毎月数十件に達する。イングランドのリバプール空港周辺では今年7月、同空港を離陸した旅客機A319がわずか5メートル内の距離でドローンに接近する事例も起きていた。