受け入れ感謝で娘に独首相名のシリア難民夫婦、亡命は却下
同庁の報道担当者はCNNの取材に、同制度は難民保護もしくは亡命承認に適さず、出身国で深刻な危害を受ける懸念がある該当者に適用されると説明した。
欧州は昨年、中東や北アフリカ諸国などから難民や移民らが殺到する未曽有の危機に直面。この中で連邦移民・難民庁はニュルンベルクで昨年8月25日、「ドイツへの門は開いている」とする政策方針をツイッター上で示し、難民らがドイツへ一斉に向かう流れを生んでいた。
ドイツ内務省は今年9月、同国に昨年到着した亡命申請者は89万人と発表。以前示していた110万人の数字を下方修正したものだが、このうちのシリア人の比率は明らかでない。ただ、初期段階に移民や難民として登録されたシリア出身者は42万8468人だった。
亡命申請を今回拒まれたアルハムザさんはシリア内戦が始まる前、ハサカのアルフラート大学で法律を学んでいた。ドイツでも勉強を再開し、ドイツ語を習得して良い就職口を見付け、住み続ける希望を抱いていた。CNNの取材に「シリアでは将来へのいかなる期待も持てない」と嘆いた。