6歳男児、就寝中に銃撃され死亡 比「麻薬戦争」の犠牲に

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比「麻薬戦争」の実態、CNN記者が取材

(CNN) 麻薬犯罪に対する強硬な取り締まりが続くフィリピンでこのほど、6歳の男の子が就寝中に自宅に押し入った集団に銃撃されて死亡した。

「ドアをノックする音がした」。母親のエリザベス・ナバロさん(29)は振り返る。「誰だろうと夫が言ったところで、2発の銃声が聞こえた」

ナバロさんがまだ事態をのみこめないうちに、夫のドミンゴ・マニョスカさんと息子のフランシスくんが死亡。襲撃犯は立ち去った。

フィリピンでは6月に就任したドゥテルテ大統領が「麻薬戦争」を宣言し、これまでに5900人以上が殺害された。

今回の殺人事件が起きた翌日の12日の講演でドゥテルテ大統領は、ダバオ市長だった当時、麻薬犯罪容疑者を自らの手で殺害していたと公言した。

世論調査では過半数が大統領の麻薬戦争を支持しているが、首都マニラのスラム街ではそうした殺人の正当化を支持する声は聞かれない。ある女性は「無差別に人が殺されている。1日に10~20人殺されることもある。近ごろは誰が敵なのか分からない」とおびえた様子だった。

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