IMF専務理事、仏財務相時の職務怠慢で有罪 刑は科されず

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IMFのラガルド専務理事

IMFのラガルド専務理事

ロンドン(CNNMoney) フランスの裁判所は19日、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事に対し、仏財務相時代の職務怠慢に関する裁判で有罪を言い渡した。ただ刑は科されず、ラガルド氏は現職のまま続投が認められる見通しだ。

ラガルド氏の弁護士は仏テレビ局とのインタビューで、部分的な無罪判決に等しいとの見方を示す一方、上訴の可能性も示唆した。

IMFの理事会はこれまで、ラガルド氏に好意的な姿勢を示してきた。判決を受けて19日夜、同氏の職務遂行能力を全面的に信頼していると改めて表明した。

同氏はIMFのトップとして、経済破たんの危機に陥ったギリシャやウクライナの救済などに重要な役割を果たしてきた。

財務相時代に、実業家のベルナール・タピ氏が旧国営銀行との取引をめぐって政府に損害賠償を求めた訴訟を調停に持ち込み、同氏が巨額の和解金を得ることを許して国家に損失をもたらしたとして、仏特別法廷で裁判にかけられていた。

IMFトップによる司法絡みのトラブルは、ラガルド氏で連続3代目。ストロスカーン前専務理事は性的暴行容疑で米国の警察に逮捕されて辞任した。その前のラト元専務理事はスペインで汚職の罪に問われ、現在裁判にかけられている。

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