偽物の輸入米2.5トン押収、健康被害を懸念 ナイジェリア
別の女性は贈り物としてもらった米を炊いて異常に気付き、夫が当局に通報したという。
税関当局の報道担当者によると、25キロ入りの米221袋が流入し、押収されなかった119袋はすでに出回っているとみられる。同当局者は「プラスチックというより小麦粉をゴムの膜で覆ったような感じ」と話した。
米はナイジェリアの食卓に欠かせない穀物で、クリスマス・シーズンには特に需要が増える。近年は生産が追い付かず輸入に頼っているが、通貨安の影響で1年前の2倍以上に値上がりした。偽物の米は半値に近い価格で手に入るため、買ってしまう消費者が多いという。
同国オグン州にあるバブコック大学のビクトリア・フェイケミ博士は、偽物の米には合成樹脂が入っていると指摘。「3杯でビニール袋を1枚食べたことになる」と警告している。