プーチン氏が4時間の会見 参加1400人、チェスの質問も
ロンドン(CNNMoney) ロシアのプーチン大統領は23日、国内外の記者を集めた年末恒例の記者会見を開いた。同会見は毎年長時間に及ぶのが通例だが、今年は約4時間続いた。最長記録は2008年の4時間40分だった。
国際政治でも存在感を高めつつある同大統領の新年に向けた抱負などを聞き取るために集まった記者らは、会場が満杯状態の約1400人。国内の地方メディアも質問出来る異例の機会だけに参加者も増える結果となっている。
ただ、質問役に指名されてもらうための工夫もあれこれ見られ、自家製のポスターなどを掲げて注意を引き付けようとする記者も見られた。
記者の質問は約50件に及んだ。この中でプーチン氏は形式ばらない内容のものにも答え、ロシア経済の現状については頭の中にたたき込んでいるかのように数字を並べて説明。この姿はプーチン氏に親近感を抱く一部メディアに政治家の資質の象徴と称賛されてもいる。
ロシアでは体制批判派のメディアへの締め付けが続いているが、会見にはプーチン氏の政治姿勢に賛同しない記者も一部招かれた。幾つかの厳しい質問も浴びせたが、プーチン氏は曖昧(あいまい)な回答に終始する手練も見せた。