シリア北部で車が爆発、約50人死亡 反体制派の支配地域
(CNN) シリア北部のトルコ国境に近い町アザズで7日、車に仕掛けられた爆弾による大規模な爆発が起きた。現地の活動家がCNNに語ったところによると約50人が死亡、80人が負傷した。
反体制派団体「アレッポ・メディア・センター(AMC)」はこれに先立ち、死者21人、負傷者数十人と伝えていた。
別の住民男性が匿名を条件にCNNに語ったところによると、爆発は現地時間の午前11時40分ごろ、裁判所や食料品店の近くで発生した。トラックに爆弾が仕掛けられていたという。
男性は「自宅が現場に近く、大きな爆発音が聞こえた」と話している。また、この地域を支配する反体制派武装組織「自由シリア軍(FSA)」について、多数の検問所を設けているにもかかわらず警戒態勢が不十分だと批判した。
犯行声明は出ていないが、アザズはこれまでに何度も過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の攻撃を受けている。
シリアでは先月30日、ロシアとトルコの仲介による停戦が全土で発効し、政府軍と反体制派の戦闘はほぼ収まっている。