平壌市民に聞く――トランプ米大統領をどう思う?
平壌(CNN) 米国のトランプ大統領は発言の中で北朝鮮に言及することも多い。しかし、平均的な北朝鮮の人々はトランプ大統領について何を考えているのだろうか。平壌入りしたCNN取材班が北朝鮮の人々に話を聞いた。
取材班は平壌の住宅街にある公園を訪れた。そこでは地元の人々がバレーボールやバスケットボールをプレーしていた。
取材班は政府の監視人に普通の平壌市民に話を聞きたいと申し出た。取材班が人物を指名し、監視人が取材班と話すよう説得を試みるという形をとった。説得がすべてうまくいったわけではなかった。米国の記者と話すよう人々を説得するのは簡単なことではないという。
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)政権下では、外部への情報のアクセスは制限されている。北朝鮮では2400万人の国民へのメッセージは入念に管理されている。
取材班はトランプ大統領について話を聞いたが、人々はトランプ新政権にまつわる論争について知らなかった。実際、彼らの多くは誰が米国の大統領なのか気にしていなかった。
取材した市民の1人、研究員のユ・グワンチョルさんは「普通の人々は、米国で政権交代があったことは知っている。新しい大統領がドナルド・トランプという名前の人物だと知っているし、トランプ大統領の前がオバマ大統領だったことも知っている」と述べた。それでも、米国の権力の座に誰がいるのか気にしていないとし、重要なのは、米国が北朝鮮への敵対的な政策をやめるかどうかだと指摘した。