青少年施設で火災、女子入所者など20人死亡 グアテマラ
(CNN) 中米グアテマラのサンホセピヌラにある青少年施設で8日に火災があり、国家警察によると、10代の女子入所者など20人が死亡した。現場からの映像には、施設の前に集まってすすり泣いたりドアを激しくたたいたりする家族が映っている。
火災は現地時間の午前9時ごろ発生し、同施設に入所していた13~17歳の少女19人と、調理師1人が死亡した。ほかに未成年36人が負傷し、うち11人は重体になっている。
グアテマラの人権保護当局は、入所者数人が朝食へ向かう途中でマットレスに火を付けて火災になったと話している。
同施設には、心身の虐待や性的虐待の被害者、軽度の障害を持つ未成年などが入所していた。中には親に捨てられた子どもや薬物依存の子ども、人身売買の被害に遭った子どももいるという。
この施設は過去に人権団体から、定員超過や介護態勢の不備などの問題があるとして批判されていた。
検察によると、同施設は昨年9~10月の時点で720人だった入所者の数を、580人前後に減らそうとしていたという。
グアテマラ大統領は、3日間の服喪を宣言。司法長官は出火原因を調査するよう公務省に指示し、検察も捜査に乗り出した。