韓国検察、朴前大統領の逮捕状請求 「強大な権力を乱用」
ソウル(CNN) 韓国検察は27日、弾劾(だんがい)によって失職した朴槿恵(パククネ)前大統領に対する逮捕状を請求した。
検察は声明を出し、朴氏について「大統領としての強大な権力と地位を乱用して複数の企業から賄賂を受け取り、企業経営の自由を侵害した。また重要な公務上の機密情報を漏えいした」と強調した。
検察による請求は、この後ソウル中央地裁が内容を審査し、逮捕状を発付するかどうか決定する。審査の期日は確定していない。
朴氏は今月10日、弾劾(だんがい)を支持する憲法裁判所の決定を受けて大統領職を罷免(ひめん)された。同氏をめぐっては、長年の親友である崔順実(チェスンシル)被告がその関係を利用して大企業から自身の財団に巨額を寄付させたとして、職権乱用などの罪で起訴されている。
弾劾の決定後、首都ソウルでは抗議デモが発生し、3人が死亡した。
後任の大統領を選ぶ選挙は5月9日に実施される予定だ。