南米コロンビアで土砂崩れ、400人超死傷 220人不明
(CNN) 南米コロンビアの南部プトゥマヨ県で3月31日深夜、豪雨による土砂崩れが発生した。当局によると、1日までに200人以上の死亡が確認された。
コロンビア赤十字の報道担当者はCNNに、死者が206人、負傷者202人、行方不明者は220人に上っていると語った。300世帯が避難し、民家25棟が倒壊したという。
被災地を訪れたサントス大統領は地元テレビ局とのインタビューで、死者の数はさらに増える恐れがあると語った。
コロンビア軍が公開した写真には、倒木とがれきの中で高齢女性や子どもを救出する救急隊員らの姿が写っている。
サントス大統領によると、この地域は31日夜、月間降水量の約3分の1に相当する130ミリの豪雨に見舞われた。大統領は「気候変動による災害だ」と語り、非常事態を宣言した。
消防当局者らによると、県都モコアで電力と水の供給が止まり、病院のシステムも停止している。
モコア市長は、31日に同国南西部を襲った豪雨で3本の川が氾濫(はんらん)し、土砂が民家や車、橋を直撃したと述べた。
同国北西部では2015年に土砂崩れで民家や橋が破壊され、80人以上の死者が出ていた。