サウジ訪問のメイ英首相、かぶり物を着用せず

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サウジアラビアを訪問したメイ首相(左)。かぶり物は着用しなかった

サウジアラビアを訪問したメイ首相(左)。かぶり物は着用しなかった

(CNN) 英国のメイ首相がサウジアラビアを公式訪問した際、同国の宗教的かつ伝統的な厳しい定めである女性が頭を隠すかぶり物の着用を拒み、会談などに臨む一幕があった。

イスラム教を国教とするサウジは厳格な戒律で知られ、女性が公の場に現れる際は保守的な服装規定への順守が求められている。全身を隠す衣服「アバヤ」、頭部や頭髪を覆い隠す「ヒジャブ」や目の周囲だけを外に出す「ニカブ」と呼ばれるベールを利用している。

ただ、サウジには外国人女性にもヒジャブ着用を求める法律はないとされる。

メイ首相はペルシャ湾諸国歴訪に出発し、サウジには4日に到着した。欧州連合(EU)からの離脱を決めた後、湾岸諸国との貿易関係の強化を探る訪問となっている。サウジでは皇太子らと会談した。

サウジには同じく女性のサッチャー元英首相も1985年に訪れていたが、ファハド元国王と会談した時はロングドレスに帽子の姿だった。

外国の女性指導者らがサウジ訪問時にスカーフなどのかぶり物などを使わない事例は過去にもあった。2015年のオバマ前米大統領夫人、12年のクリントン元米国務長官、07年のローラ・ブッシュ元大統領夫人や10年のメルケル・ドイツ首相はいずれも着用せず、要人らとの会談に臨んでいた。

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