有志連合と反体制派、シリア南部でISISを撃退
(CNN) シリアで過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦う米軍主導の有志連合は10日までに、同国南部のヨルダン国境付近でISISによる攻撃を撃退した。車爆弾などの攻撃に対し、銃撃や空爆で応戦したという。
発表によると、有志連合とシリア反体制派が共同で設置している拠点が8日、ISISに襲撃された。ISIS側は20~30人の集団で、車に即席爆弾を仕掛け、自爆ベストを着用するなどして拠点を襲った。
有志連合と反体制派は銃で反撃し、ISISの車両を破壊した後、残る戦闘員らを狙って数回の空爆を実施した。戦闘がどのくらい続いたかは明らかでない。
拠点には当時、米軍部隊も配置されていたが、有志連合側の死者は報告されていないという。
戦闘に参加した反体制派部隊は、シリア北部で有志連合と共闘する少数民族クルド人やアラブ人の合同部隊「シリア民主軍」(SDF)とは別の組織。南部でのISIS掃討作戦や、ヨルダン国境の治安維持に協力している。