トランプ氏、イスラエル首相と会談 「イランの脅威」強調
エルサレム(CNN) イスラエルを訪問中のトランプ米大統領は22日、同国のネタニヤフ首相と会談し、中東和平や対イラン外交について協力して取り組む姿勢を表明した。
ネタニヤフ首相との共同記者会見に臨んだトランプ大統領は、再三イランの脅威に言及。欧米など6カ国と2015年に結んだ核合意によって同国が「強気になった」との認識を示した。またイランの脅威を受け、同じ中東のサウジアラビアの対イスラエル感情が極めて好意的なものになっていると指摘した。
トランプ氏は同日、イスラエルのリブリン大統領との共同会見で「イランが核兵器を保有することは絶対に許さない」とも明言していた。
ネタニヤフ首相はイランに対するトランプ氏の強硬な姿勢を歓迎。安全保障に資するだけでなく、「イスラエルとパレスチナとの和解を助けることにもなる」と述べた。
トランプ氏は中東和平について、「あらゆる取り決めの中で最も困難なものの一つだ」「それでも最終的には実現できるのではないかと感じている。そうなることを願う」と語った。
この会見の後トランプ氏は、イスラエルから得た機密情報をロシア当局者に漏らしたとされる問題で記者団に対し、当該の会談中に「イスラエルという国名は一度も口にしなかった」と主張。「私が(イスラエルに)言及したと取り沙汰されているが、またしても誤った報道だ」と述べた。
トランプ氏に対しては今月10日、ホワイトハウスでロシアのラブロフ外相、キスリャク駐米大使と会談した際、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がノートパソコンに爆弾を仕掛けようとしている手口についての機密情報を詳しく伝えたことが問題視されている。
これらの機密情報の一部はイスラエルが提供したものだとの報道が流れていた。