北朝鮮からの不明飛行物体、風船の可能性 韓国軍
ソウル(CNN) 韓国軍は24日、北朝鮮から軍事境界線を越えて飛来した正体不明の飛行物体について、宣伝ビラを運ぶ風船だった可能性があるとの認識を示した。
問題の飛行物体は23日に北朝鮮側から飛来し、韓国軍が警告射撃を行っていた。
韓国軍の当局者はCNNに対し「物体は風船の形をしており、風の吹いている方向に飛んでいって見えなくなった」と説明。「軍の規定に従ってこれに対応した」と述べた。
韓国の活動家は、政治宣伝のための冊子やビデオを付けた風船を定期的に北朝鮮へ向かって飛ばしている。3月には脱北者の1人によって、金正恩( キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム氏の殺害に関する情報を付けた風船が飛ばされた。
北朝鮮は今月14日と21日、立て続けに弾道ミサイル発射を強行したばかり。これを受けて国連安全保障理事会は23日に緊急会合を開いた。
昨年には軍事境界線を越えて南下した北朝鮮機に対し、韓国軍が機関銃による警告射撃を行っていた。