バグダッドでまた車爆弾テロ、12人死亡 高齢者が標的に
(CNN) イラクの首都バグダッドで30日朝、年金を受け取るために並んでいた高齢者らの近くで車に仕掛けられた爆弾が爆発し、12人が死亡、45人が負傷した。
過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行を認める声明を出した。
近くの商店主がCNNに語ったところによると、高齢者は庁舎に入る際の保安検査の順番を待っていた。
この地区には市内で最も古い市場があり、多くの人でにぎわっていたという。
数時間前には、同市中心部の広場にあるアイスクリーム店の前で車爆弾テロがあり、女性や子どもら10人が死亡していた。ISISは両方のテロについて犯行声明を出した。
イラク内相は記者団との会見で、ISISの犯人がどこにいようと捜し出すと表明。「ラマダン(イスラム教の断食月)期間中に家族連れや女性、子どもたちの集団に攻撃を仕掛けたことからも、市民の殺害を図るテロ集団であることは明らかだ」と述べた。
国連のグテレス事務総長は報道官を通して攻撃を非難し、今後もイラク政府と国民によるテロとの戦いを支援すると強調した。