香港、民主化運動指導者を逮捕 中国主席の訪問で厳戒

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香港の広場を占拠し、抗議の声を上げる活動家ら

香港の広場を占拠し、抗議の声を上げる活動家ら

香港(CNN) 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は29日、7月1日に開かれる香港返還20年の記念式典に参加するため香港に到着する。市内は前例のない厳戒下にあり、28日には抗議デモを主催した民主化運動指導者の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏らが逮捕された。

習主席は現地時間の29日正午ごろ香港に到着し、厳重な警備に守られた車列で市内に入る予定。

習主席の訪問を控えて28日に行われた抗議デモでは、1日の記念式典の会場となる金紫荊広場に活動家らが突入して占拠。約3時間後に警察に排除された。

この日のデモは、民主化を訴える「雨傘運動」の指導者だった黄氏と羅冠聰(ネイサン・ロー)氏が主導。両氏とも警察によって広場から引きずり出され、公的秩序を乱した容疑で逮捕された。

同広場ではこの日午後5時半ごろ、20人ほどの活動家がデモ行進を行い、黄氏は「我々が自分たちの権利を手にする日まで、民主主義のために戦い続ける」と宣言していた。ほかの活動家も加わって、「世界は見ている。習近平だけが見えない」と声を上げた。

黄、羅の両氏が結成した政党「デモシスト」によると、同党の活動家は全員が、広場からの退去を求める警察の要請に従わなかったとして、公的秩序を乱した容疑で逮捕された。

習主席が滞在する市中心部の商業地区、湾仔は一部が封鎖され、記念行事の会場となる香港コンベンション・エキシビションセンター周辺の道路沿いには巨大なバリケードが築かれた。

英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、習主席訪問に伴う警備のために、香港の警官2万9000人のうち、約1万1000人が動員される。

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