中国海軍、「純国産」ミサイル駆逐艦を進水 1万トン級
(CNN) 中国海軍は28日、最新鋭の巡航ミサイル駆逐艦の進水式を行った。同国政府のウェブサイトによれば軍の近代化における大きな一歩だとしている。就役時期は明らかになっていない。
この駆逐艦は「055型」と呼ばれ、排水量は1万トン。開発の全工程を中国国内で行った。同国海軍はウェブサイトで、大型艦船の開発・組み立てにおける新たな地平を切り開いたとしている。
ウェブサイトによれば「駆逐艦には新型の防空・対ミサイル・対艦・対潜水艦兵器が装備されている」という。
専門家によれば、055型は米国や日本、韓国の最新型の駆逐艦に匹敵する大きさ。
人民解放軍のレポートによれば、055型はミサイル発射機を100基以上装備可能で、1000〜2000キロ離れた標的を攻撃できるという。また、ステルス性能も持つ。
軍事アナリストのカイル・ミゾカミ氏によれば、055型は米海軍のアーレイ・バーク級駆逐艦に近いとみられる。アーレイ・バーク級は1980年代に就役し、96基のミサイルを搭載できる。
中国海軍の外洋進出をインド洋への脅威と捉えているインドも055型の進水に神経をとがらせている。同国のメディアNDTVは「055型は、現在建造中のインド海軍の最新鋭駆逐艦よりもずっと大型で強力だ」と伝えた。
インドの新しい駆逐艦は055型より少なくとも2000トンは軽く、ミサイルの搭載量も半分以下だ。