裁判所攻撃のヘリ発見、容疑者の国際手配要請 ベネズエラ
(CNN) 南米ベネズエラの最高裁判所がヘリコプターから攻撃された事件で、攻撃に使われた警察のヘリが28日、同国北部の森林の中に乗り捨てられているのが見つかった。操縦していたとされるオスカル・ぺレス容疑者は現場から逃走。内務・司法・平和相は、国際刑事警察機構(ICPO)に同容疑者の国際手配を要請したことを明らかにした。
この事件では27日、首都カラカスにある最高裁と内務省の建物が、ヘリからの銃撃や手投げ弾で攻撃された。操縦していたとされるぺレス容疑者は、国家警察の捜査員だった。
ヘリはカラカスから約80キロ北東にあるバルガス州の森林地帯で空軍が発見した。
マドゥロ大統領は今回の事件をクーデター未遂だったとして非難、複数の「テロリスト」が関与したとして、容疑者の行方を追っていることを明らかにした。
政府当局者によると、事件による死傷者は出ていない。手投げ弾のうち1発は不発だった。目撃者によれば、ヘリは2時間ほど首都上空を巡回し続けていたが、撃墜はされなかった。
事件に先立ち、ぺレスと名乗る男がビデオ声明をインターネットに投稿し、武装した集団に囲まれて、ベネズエラの「犯罪政府」から民主主義を奪還するための作戦が進行中だと宣言していた。