働く女性へ出産予定の質問、野党党首「容認できない」 NZ
(CNN) ニュージーランドの野党・労働党の党首に新しく就任したジャシンダ・アーダーン氏は、出産の予定について繰り返し尋ねられ、働く女性へのこうした質問は「容認できない」との姿勢を示している。
ジャシンダ・アーダーン党首は1日、支持率低迷の責任を取って辞任したアンドルー・リトル前党首の後任に選ばれたばかり。労働党にとっては2人目の女性党首となる。
就任直後のテレビ局の取材で、アーダーン党首は仕事と子育ての両立について問われた。
番組の司会者は、同僚の一部から適切な質問でないと指摘されたと前置きしつつ、「ニュージーランドでは多くの女性が出産かキャリアかの選択を迫られているように感じている。あなたもそうした選択を迫られていると感じているか。それともすでに選択したのか」と質問した。
アーダーン党首はそうした質問を聞かれても構わないと答え、「私の立場は、3つの仕事を掛け持ちしたり、いくつもの役割を何とかやりくりしている女性と変わらない」と語った。
2日朝の別のテレビ番組では、アーダーン党首は、より厳しい態度を見せた。アーダーン党首は、「私はその問題について語ると決めたし、それは私自身の選択だ。だが他の女性にとっては、2017年にもなって女性が仕事の場でそんな質問に答えなければならないのはまったく容認できることではない」と述べた。
ニュージーランドのコメンテーターやソーシャルメディアのユーザーからは、男性の政治家であればそうした質問は決してされないとして、女性指導者に出産の計画について聞くのは不適切だと非難する声が多く上がっている。