大学生の過半数がセクハラ経験、「憂慮すべき結果」 豪調査
(CNN) オーストラリアの大学生を対象にした大規模な調査で、過去2年間に半数以上がセクハラを経験していたことが明らかになった。
オーストラリア人権委員会がこのほど、国内39大学の学生3万人余りを対象に調査を実施したところ、2015~16年にセクハラを経験したと答えた人は約51%、性的暴行の被害に遭ったという人は約7%に達した。
セクハラ経験者の約2割は、大学のキャンパスで起きたことだと答えた。性的暴行を受けた人の中では1.6%がキャンパス内で被害に遭っている。
セクハラには相手をじろじろと見たり、性的な内容のポスターを掲示したり、メッセージを送り付けたり、性行為やデートにしつこく誘ったりする行為が含まれている。
同委員会で性差別の問題に取り組むケイト・ジェンキンス氏は「憂慮すべき結果だ」と強調。報告書からは(1)セクハラや性暴力がキャンパスにまん延していること(2)その実態が十分に知られていないこと(3)大学は何らかの対策を取る必要があることが分かったと指摘した。
報告書は大学当局に対し、被害に遭った学生が通報する手続きの見直しなど計9件の対策を提案している。
米国では15年、米大学協会(AAU)が実施した調査で、女子学生らの23%が意思に反した性的接触を強いられたことがあると答えた。
英国ではテレグラフ紙が15年、女子学生らの3人に1人がキャンパスで性的な虐待や暴行を受けている可能性があると伝えた。