マレーシア機不明 新たな手がかりか、衛星写真に漂流物
(CNN) 航空史上最大級の謎となっているマレーシア航空370便(MH370)の所在解明に向け、新たな手がかりになり得る衛星写真が見つかった。オーストラリア運輸安全局(ATSB)が16日に発表した。
4枚の衛星写真は、3年前にMH370が消息を絶ってから約2週間後の2014年3月23日、インド洋の上空でフランス軍の衛星が撮影。同機が墜落したと思われる現場付近の海上に、70個の物体が漂流していた。
当局が分析した結果、このうち12個については「人造物」と見られる可能性があることが分かったが、航空機の残骸かどうかは断定できなかったとしている。
ATSBはフランス国防省と交渉してこの画像を今年3月に入手し、分析を進めていたという。
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の専門家はこの写真について、もし写っているのがMH370の残骸だとすれば、墜落場所をこれまでにない範囲まで絞り込む助けになるかもしれないと指摘する。
一方、ATSBのフード局長は、「解像度が足りないため、物体がMH370のものなのかどうかの確証はない」としている。