北朝鮮、短距離弾道ミサイル3発発射 米太平洋軍が発表
(CNN) 米太平洋軍は26日、北朝鮮が同日朝、東部の江原道(カンウォンド)から短距離弾道ミサイル3発を発射したと発表した。
北朝鮮は米本土にミサイルを撃ち込む能力があると公言しているが、複数の米国防当局者は、今回のミサイルが本土やグアムに脅威を与えることはないと述べた。
太平洋軍の報道官は当初、1発目と3発目は飛行に失敗したと述べたが、その後北東方向に約250キロ飛行したと発表を修正した。2発目の発射はほぼ直後に爆発したようだとの見解を示した。関係機関と詳細な評価を進めており、確認が取れ次第公表するとしている。
ミサイル発射試験は米韓両軍が合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」を実施する中で行われた。
韓国軍合同参謀本部も、北朝鮮が同日午前6時49分ごろ、江原道・旗対嶺(キッテリョン)から日本海に向けて短距離の飛翔体数発を発射したと声明で明らかにした。
声明は、飛翔体が約250キロ飛行したと指摘。「韓国軍は北朝鮮によるさらなる挑発がないか注視しており、監視・警戒態勢を強化したほか、即応態勢を維持している」と述べた。
北朝鮮は今年2月以降、計20発を超えるミサイルを発射し、発射のたびに技術の完成度を高めてきた。7月には大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射。北朝鮮はこれについて「世界中のあらゆる地点」に到達できるとしている。