北朝鮮との対話は「答えにならない」 トランプ大統領

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トランプ米大統領(中央)。国務長官や国防長官の発言と方針に食い違いが見られる

トランプ米大統領(中央)。国務長官や国防長官の発言と方針に食い違いが見られる

ワシントン(CNN) トランプ米大統領は30日、北朝鮮問題で「対話は答えにならない」と語った。北朝鮮との緊張の平和的解決を求め続けるとした政権幹部の発言とは食い違いが見られる。

トランプ氏は短文投稿サイトのツイッターに「米国は25年間、北朝鮮との対話を続けるとともに金をゆすり取られてきた。対話は答えにはならない!」と投稿した。

「ゆすり取られてきた」金というのが何を意味するのかははっきりしないが、歴代の米政権は核問題の打開を図るために北朝鮮に対し食糧や援助物資を供与してきた。核開発の抑制と引き換えの場合もあったが、その約束が守られることはなかった。

一方でティラーソン国務長官は25日の北朝鮮によるミサイル発射後、フォックスニュースに対し、同盟国や中国と協力して「平和的に(北朝鮮に)圧力をかける作戦を続けていく」と述べている。

米政府関係者の間からは、これは硬軟取り混ぜた対応で北朝鮮に揺さぶりをかける作戦ではないかとの声が聞かれる一方で、それにしては矛盾が大きすぎるとの見方もある。

「硬軟取り混ぜる戦略の一部だとする考えは、トランプ政権が北朝鮮問題で混乱に陥っている現実への言い訳に思える」と、エイブラハム・デンマーク前国防次官補は言う。

「もし大統領が北朝鮮との対話に反対する決断を下したなら、対話の先はないはずだ。となれば国務省の交渉力は劇的に弱まってしまう。北朝鮮へのいかなる対話の呼びかけも、大統領が賛成していないなら信頼性はゼロだ」

30日、米国は北朝鮮との外交的解決をやめたのかと問われたマティス国防長官は「ノー」と答えた。「われわれはけっして外交的解決を除外していない」

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