ハリケーンから1週間も全土停電、物資届かず プエルトリコ
全土で停電が続く中、燃料不足による死者も出ている。住民は発電機を使ってエアコンや医療機器、冷蔵庫などに電力を供給しているが、サンフアン市長によれば、市内の病院でディーゼル燃料が底を尽き、集中治療室に入院していた2人が死亡したという。
市内にあるカリブ海最大の子ども病院では、12人の子どもが人工呼吸器を装着されているが、25日にはディーゼル燃料を使い果たし、一時的に電池で人工呼吸器を稼働させる事態に追い込まれた。
幸い、数時間後に別の病院から燃料の提供を受けることができたが、それも2日ほどしかもたず、同病院は燃料の確保を急いでいる。
ガソリンスタンドには毎日夜明け前から、車や発電機の燃料を求めてプラスチック容器を持った人たちの行列ができる。
住民の絶望感が強まる中で、これまでに少なくとも60人が夜間外出禁止令違反で逮捕された。警察によれば、略奪や窃盗事件で逮捕された人は36人に上っている。