北朝鮮、米共和党関係者に接触 トランプ氏の真意探る狙いか
クリングナー氏は北朝鮮の国連代表部から、平壌での会談に招待されたという。この招待には応じなかったが、スウェーデンで6月に開かれた会議の最中に北朝鮮当局者と会談するなど、何度か北朝鮮当局者と接触した。
「彼らは政策の内容をはっきりさせ、レッドラインがどこにあるのかを見極めようとしている」。クリングナー氏はCNNの取材にそう語り、米保守層や共和党の関係者に接触を試みているのは、米朝の正式な外交交渉が存在しない中で、トランプ政権の真意を巡る混乱が生じている結果ではないかと推測する。
そうした接触は双方にとって情報収集の貴重な機会ではあるが、北朝鮮は正式なルートを通じて米政府との直接交渉に真剣な姿勢を伝える必要があるとクリングナー氏は強調した。
ただ、「北朝鮮は過去の会談に比べると、ずっと自信を強めている」と同氏は述べ、「非核化は論外であり、米国や韓国がどんな提案をしたとしても、それを変えさせることはできない」というのが北朝鮮の姿勢のようだと指摘する。