スペインとカタルーニャ、対話に意欲も住民投票で意見に溝

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インタビューに答えるスペインのダスティス外相

インタビューに答えるスペインのダスティス外相

(CNN) スペインのカタルーニャ自治州が1日に予定している独立の是非を問う住民投票を巡り、スペイン中央政府と同自治州の高官がこのほどCNNの番組に出演した。双方とも対話への意欲を示したが、住民投票の合法性を巡る考えの違いが大きな溝となっているようだ。

カタルーニャはスペインに17ある自治州の1つ。プッチダモン州首相は住民投票で独立賛成派が勝利すれば48時間以内に独立を宣言するとしている。だがスペイン憲法裁は住民投票は違憲だとして実施を禁じる決定を下している。

同自治州のロメバ外相は投票について「カタルーニャの独立が問題なのではない」と指摘。「基本的には、カタルーニャ人が未来をどう決めるかについての問題だ」

これに対しスペインのダスティス外相は「一部が全体のことを決めるのは受け入れられない」と述べた。スペイン中央政府は、主権の問題を決められるのは国会だけだとの立場だ。

また、ロメバ州外相は「対話するには交渉のテーブルに着いてもらわければならない」と述べ、中央政府が交渉に応じる姿勢を見せないと指摘した。

これに対しダスティス外相は「住民投票などという茶番」をやめれば「喜んで対話に応じる」と返した。また、中央政府は「法の定めを守り、民主的手続きに従うすべての人々と対話する」用意があるとも述べた。

警察は住民投票の実施を阻止するため、投票用紙や住民投票に必要な書類を押収。いつでも出動できるようにバルセロナ港には警官を乗せた船3隻が停泊している。

ロメバ州外相はこうした措置を「抑圧的」だと批判。州政府は中央政府と同じ立場で交渉できるようになりたいだけと述べた。

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