コレラ感染、100万人到達の恐れ 内戦下のイエメン

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(CNN) 国際赤十字は30日までに、内戦下にある中東イエメンでコレラの感染が今年末までに100万人に達する恐れがあると警告した。

赤十字国際委員会のイエメン事務所代表は29日、過去に例がないコレラまん延との危機感を表明。感染が疑われる患者は現在約75万人。今年7月5日の時点では約27万6000人だった。この増加基調が続けば年末までには最大100万人に達するとした。

世界保健機関(WHO)は今年7月、イエメンのコレラ感染について世界で最悪の流行と指摘。2015年3月に始まった内戦で医療保健体制がほころび、社会基盤の崩壊や飢餓の状態に近い食糧不足などがコレラ拡大の元凶となっている。

WHOによると、今年9月13日段階で報告などされたコレラ感染の犠牲者はイエメン全土で2074人。以前の報告書では、住民5000人が毎日、感染しているとも推定していた。

赤十字国際委員会のイエメン担当責任者は、同国の医療保健体制は限界水域にあると説明。今後、新たな感染拡大が発生した場合の対応策に懸念が生じているとした。

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