カナダで車暴走テロ、5人負傷 ソマリア国籍の男逮捕
(CNN) カナダ西部アルバータ州の州都エドモントンで、男が警察官を車ではねて刃物で刺し、続いてトラックで歩行者に突っ込んで少なくとも4人を負傷させた事件について、当局は2日までにテロ事件として捜査していることを明らかにした。
当局の1日午後の記者会見によると、警察はテロ関連などの容疑で男を逮捕した。逮捕されたのはソマリア国籍の難民で、2015年にはこの男が過激思想を信奉しているという通報があり、警察が捜査していた。
しかしこの時は証拠不十分で立件できず、男は危険人物ではないと見なされた。ただ、地元エドモントン警察とカナダ連邦警察は男のことを把握していたという。今回の事件は単独による犯行だったと見ている。
事件が起きたのは現地時間の9月30日午後8時15分ごろ。フットボール競技場付近で白い車が猛スピードでバリケードに突っ込んで警察官1人をはね、さらにパトカーに衝突した。
運転していた男は車から降りると、はね飛ばされた警察官を何度も刃物で刺し、徒歩で現場から逃走した。
負傷した警察官は腕や顔面、頭部に重傷を負っているが、完全回復が見込めるという。
現場に残された車からはISISの旗が見つかり、警察が証拠として押収した。