カナダで車暴走テロ、5人負傷 ソマリア国籍の男逮捕
警察がこの車の持ち主を探していたところ、同日深夜に検問所で停止させたトラックの運転手が、この持ち主と同じ名前だったことが判明。トラックはエドモントン市中心部へ向けて走り去り、警察が追跡した。
トラックは1日未明にかけて人通りの多い道路を走行し、警察に追跡されながら、故意に横断歩道などにいた歩行者を次々にはねた。
負傷した歩行者のうち2人は病院で手当てを受けて1日午後までに帰宅した。残る2人は経過観察のため入院している。
トラックが速度を落とす気配がなかったため、警察はトラックを横転させ、窓ガラスを割ってスタングレネードやテーザー銃を使って男を逮捕した。
エドモントンのイブソン市長は1日の会見で事件について、「我々の知る限り、ローンウルフ(一匹オオカミ)型の犯行だった」と述べ、市民に平静を呼びかけた。
カナダのトルドー首相は同日、「我々の社会に暴力的な過激主義を根付かせるわけにはいかない」とする声明を発表。「カナダの強さは我々の多様性に由来する。我々を分断させようとする者や、恐怖をかき立てようとする者によって我々がひるむことはない」と強調した。