マダガスカルでペスト流行、24人死亡 都市部にも拡大
(CNN) 世界保健機関(WHO)は5日までに、アフリカ・マダガスカルでペストが流行し、少なくとも24人が死亡し、130人以上が感染したと明らかにした。
マダガスカルでは、ペストは風土病だ。しかし、WHOによれば、今回の流行は過去のものとは違い、より大きな都市部や港で流行しており、人から人へと感染する危険性が高まっているという。
報告されたペストについては、約60件が、より一般的な腺ペストで、7人が死亡した。70件以上が、より危険性が高い肺ペストで17人が死亡している。
ペストはペスト菌によって引き起こされ、ネズミなどが運ぶノミがかむことで感染が拡大する。症状は、痛みやリンパ節の腫れ、発熱、寒気、咳(せき)など。
マダガスカルでは推計で毎年400件の感染が報告される。その大部分は腺ペストだ。しかし、今回の流行は、流行している地域も多く、通常よりも早い時期に始まった。
専門家によれば、ペストが流行するのはたいてい、雨季で、ネズミが雨で外に追い立てられるからだという。