シリア最大の油田、米軍支援の部隊が奪還
(CNN) シリアで過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦う米主導の有志連合 は23日に声明を発表し、米国が支援するクルド人部隊とアラブ諸国の部隊が、シリア最大のオマル油田をISISから奪還したことを確認した。
クルド人部隊「シリア民主軍(SDF)」によると、22日にシリア東部デリゾールにある油田からISISの戦闘員を一掃し、油田を「解放」した。被害はほとんどなかったとしている。
SDFは、ISISの戦闘員が避難した周辺地域でも戦闘員の掃討を進めている。
有志連合によれば、ISISによる石油生産はピーク時の月間約5000万ドル相当から、現在では同400万ドルに満たない規模にまで落ち込んでいた。
かつて日産7万5000バレル以上を産出していたシリア最大のオマル油田は、2014年以来、ISISに占拠されていた。
SDFは20日に、ISISが首都と称していたシリア北部ラッカの解放を宣言。ISISはシリアとイラクの支配地域の大部分を失っている。
ISISの戦闘員は現在、ユーフラテス川の東側をSDFに、西側をロシアが支援するシリア政権軍に包囲される形で、数十人がデリゾールに潜伏している。