サウジ皇太子、「より穏健なイスラム」を改めて主張

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サウジアラビアのムハンマド皇太子

サウジアラビアのムハンマド皇太子

(CNN) サウジアラビアで経済改革を主導するムハンマド皇太子は24日、首都リヤドで開かれた経済フォーラムで演説し、「過激主義のイデオロギー」を倒して「より穏健なイスラム」に立ち返る方針を改めて強調した。

皇太子は「私たちは宗教と伝統が寛容につながるような、普通の生活を望んでいる。世界と共存し、世界の発展の一部となるために」と語った。

こうした発言は、サウジで強い影響力を発揮してきた超保守派の聖職者らから怒りを買う一方、若者層や国外から歓迎されることは確実だ。

皇太子はさらに、サウジでは30歳未満の人口が全体の7割を占めると指摘。「私たちはこれからの30年、過激主義への対応に人生を費やすつもりはない。きょうこの日に即刻打倒する」と宣言。1979年のイラン革命に対抗してサウジ王室が超保守的なイスラム教ワッハーブ派との結びつきを強め、厳格な戒律を適用した時代より前の、寛容で穏健なイスラムに立ち返ると訴えた。これを受けて、会場の参加者からは大きな拍手が起きた。

ムハンマド皇太子は今年6月に副皇太子から昇格。石油依存からの脱却を目指すサウジ経済の改革を主導してきた。この日の演説でも、穏健なイスラム政治への転換にともなう経済面の効果を強調した。

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