米軍、ソマリアの過激派に空爆 100人殺害
(CNN) 米アフリカ軍司令部は21日、アフリカ東部ソマリアで、国際テロ組織アルカイダ系の過激派「シャバブ」の訓練施設を狙った空爆を実施し、100人以上の戦闘員を殺害したと発表した。
現場は首都モガディシオの北西約200キロの地点。CNNは同日、発表に先立って米国防当局者から空爆の情報を入手していた。
米国防総省が現在、ソマリアに送り込んでいる兵士や民間人、契約業者の人数は計500人と、今年3月に発表された200人から2倍以上に増えた。米軍部隊はシャバブや過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦うアフリカ連合(AU)の部隊を支援している。
同国で現在活動するシャバブの戦闘員は3000~6000人、ISISは250人を切っていると推定される。
米軍の主な任務は現地部隊の訓練や補助だが、対テロ作戦を実施する特殊部隊も交代で派遣されている。トランプ米大統領は4月、アフリカ軍の司令官らに特定の標的を狙った「精密爆撃」の権限を与える決定を下した。
国防総省が今年発表したソマリアでの空爆は29件。このうち7件は今月9日から14日の間に実施された。
モガディシオでは最近、自爆テロが相次いで多数の犠牲者が出ているが、米軍によれば、空爆が強化されたのはこれらの事件に対する直接的な報復ではなく、情報収集活動によって多くの標的が特定された結果だという。