イスラエルの空爆で2人死亡、デモ隊衝突でも死者2人 ガザ
トランプ政権に対する抗議デモはインドネシアやマレーシア、イラク、ヨルダン、トルコ、エジプトなど世界各地で展開されている。
パレスチナ自治政府のマルキ外相は9日、訪問先のカイロで記者団に対し、トランプ政権の決定を違法で無効だと非難した。マルキ氏によると、自治政府のアッバス議長は今月中に中東を訪れる米国のペンス副大統領との会談を拒否するという。
マルキ氏はまた、自治政府は米国が中東和平仲介役を放棄したとみなし、新たな仲介役を探すと語った。
国連安全保障理事会が8日、この問題を受けて開催した緊急会合では、フランスやエジプトなどから米国を批判する声が相次いだ。
これに対してヘイリー米国連大使は、米国は仲介役としてイスラエルとパレスチナの双方から信頼を得ていると主張。引き続き和平合意の達成に尽力すると述べ、双方が合意するならイスラエル、パレスチナの「二国家共存」の解決策を支持すると改めて強調した。
エジプトの国営紙によると、同国の少数派であるキリスト教の一派、コプト教会は9日に声明を発表し、米政権の決定はアラブ人の感情に全く配慮していないと批判。ペンス氏のエジプト訪問を受け入れる行事への参加を辞退すると発表した。