難民のアルプス越えが増加、命落とす危険性も イタリア

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若い難民らが雪のアルプスの越境を試みることが増えている

若い難民らが雪のアルプスの越境を試みることが増えている

仏コル・ド・レシェル峠(CNN) イタリアのアルプス地域で活動する山岳ガイドは21日までに、イタリアからフランスのコル・ド・レシェル峠を越えて同国への越境を狙うアフリカ諸国出身の移民や難民らが近年目立ち、今春の雪解けで遺体が見付かる事態になりかねないと警告した。

冬季となれば最低で零下20度もの酷寒に襲われる峠越えのコースは約2キロ。毎週、最多で70人にも達する大半がアフリカ系移民による峠の踏破を試みる姿が目撃されるという。山岳ガイドは途中でどれほどの移民らが命を落としたのかは不明としている。

イタリア、フランス両国間の国境審査が強化され、10代を含む移民の一部は近年、沿岸のコースを捨て同峠越えの越境を選んでいるという。

CNNの取材に応じた山岳ガイドは「春になれば雪の下に埋もれていたものが見付かる」と指摘。「遺体が我々もしくは観光客によって発見される可能性がある」とした。

また、ボランティアの救難隊員は「今年これまではスキーヤーより移民らを助ける出動の時間が多い」と説明。移民の1人が降雪の夜に出発し、靴を失い、足に凍傷を被った後に助け出された実例にも触れた。これら移民の多くは防寒対策の衣類も貧弱としている。

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