患者殺害で有罪の看護師、新たに97人の殺人罪で起訴 ドイツ
(CNN) ドイツの病院で退屈しのぎに患者を殺害したとして有罪判決を言い渡された元看護師の男が、新たに97人を殺害した罪で起訴された。同国史上最悪級の連続殺人事件になる可能性がある。
起訴されたのは、ドイツ北西部デルメンホルストやオルデンブルクの病院で看護師をしていたニルス・ヘーゲル受刑者。既に患者6人に対する殺人罪と殺人未遂罪で終身刑を言い渡されて服役している。検察は、別の97人を殺害した罪で22日に同受刑者を起訴したと発表した。
ヘーゲル受刑者は、自分の蘇生措置の腕を同僚に見せびらかす目的や、退屈しのぎの目的で、患者に処方されていない薬を投与していたとされる。
そうした薬を患者に投与すれば、心臓に問題が起きて生命を脅かしかねないことは知っていたはずだと検察は指摘。投薬された患者が苦しみ始めても、ヘーゲル受刑者は助けなかったとしている。
同受刑者が殺害したとされる患者は、デルメンホルストの病院で62人、オルデンブルクの病院で35人に上る。
捜査当局はヘーゲル受刑者が勤務していた病院で死亡した患者の遺体を掘り起こすなどして捜査を続けていた。
警察は、死亡した患者の一部が火葬されていることから、ヘーゲル受刑者が殺害した被害者の正確な人数は特定できないかもしれないと話している。