中国当局、香港書店オーナーを列車内で拘束 外交官同行も
北京(CNN) スウェーデン国籍で香港の書店のオーナーを務める桂民海氏が中国国内を列車で移動中、中国の私服警官によって、スウェーデンの外交官の目の前で拘束されたことが23日までにわかった。桂氏の娘が明らかにした。桂氏は中国共産党指導部を批判する書籍を執筆したり出版したりしていた。
桂氏の娘がスウェーデンのラジオで語ったところによると、スウェーデン大使館で、スウェーデン人医師の検診を受けるため、北京に向かっていたところを拘束されたという。
桂氏は筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断されていたという。
桂氏は約2年前にも中国当局によって拘束されたとみられている。同氏は2015年後半、タイにある自宅から姿を消していた。
桂氏の娘によれば、列車での移動には外交官2人も同行していた。北京に着く前に約10人の私服警官が列車に乗り込んできて、父親を連れ去った。それ以来、音沙汰がないという。
香港に駐在するスウェーデンの総領事は、スウェーデン政府も今回の出来事について「十分に認識」していると指摘。中国当局と常に連絡を取り合っているとも明らかにした。