存在感増すイスラム保守主義、戌年迎え摩擦も マレーシア
マレーシアの民主活動家、マリア・チン・アブドゥラさんは新年の飾りをめぐる動きについて、イスラム教保守派の拡大を示す兆候のひとつだと指摘し、「これまでの世俗主義が消えつつあるようだ」と懸念を示す。
チンさんはさらに、髪を覆うスカーフを着けたマレー人女性の姿が最近増えていることなどを指摘する。
クアラルンプールで予定されていたビール祭りが中止されたり、外国人歌手のコンサートで衣装が制限されたり、キリスト教徒が建物に十字架を立てることを反対されたりした例もある。
「私の息子も学校から帰ってきて、犬に触ってはいけないと言ったり、どうしてお母さんは頭にスカーフを着けないのと聞いてきたりします」と、チンさんは表情を曇らせる。