厳しい寒波襲来の欧州、死者増え21人に
ロンドン(CNN) 厳しい寒波に襲われる欧州で死亡者が増え、少なくとも21人に達したことが3日までにわかった。
ポーランド政府の公共治安関連当局によると、今週中に同国では15人が死亡。スペイン内務省は国内で6人が死亡したと報告した。他国での犠牲者の有無や負傷者総数は伝えられていない。
氷点下の気温や豪雪による被害は続いており、航空便は各地で大きく乱れ、空港閉鎖も相次いでいる。吹雪が止まらないスイスのジュネーブ空港は2日続きの全便欠航となった。
英国では高速道路上で数百人規模の運転手が立ち往生を強いられ、軍が1日夜に出動。一部の鉄道路線も止まり、乗客が身動き出来ないでいる。英国の一部は2日もロシア・シベリアからの凍てつくような風と別の寒波に同時にさらされ、新たな降雪と氷結に襲われた。同国南西部では洪水警報が出された。全国では数百の学校の閉校が続く。
欧州の異常気象予報サービス「メテオアラーム」によると、気象警報は欧州の中央部や南部の大半で維持されており、超低温や降雪、氷結の重大警報はハンガリーやセルビアで発令された。
欧州の多くの地域では今週積雪に見舞われ、フランス南部やスペイン、イタリアでも珍しい雪景色が出現した。