東グータでの軍事作戦、アサド大統領が継続を明言 シリア
(CNN) シリアのアサド大統領は5日までに、反体制派が支配する首都ダマスカス郊外の東グータに対する軍事作戦について継続を明言した。シリア軍が2月中旬に開始した東グータへの攻撃に対しては国際社会から非難の声も出ている。
アサド大統領は地元メディアに対し、東グータでの軍事作戦はテロとの戦いだとの認識を示した。
アサド大統領は「停戦協定と戦闘活動に矛盾はない」とも述べた。東グータにおける戦闘については、ロシアのプーチン大統領が民間人の避難などのために毎日5時間の停戦を呼び掛けていた。
アサド大統領は、民間人が避難するための通路を開けておくとする一方で、軍事作戦は継続すると語った。
シリア国営シリア・アラブ通信(SANA)によれば、政府軍はこのほど、東グータの複数の地区を制圧した。2週間に及ぶ東グータの攻防は重大な転機を迎えているといえそうだ。
SANAによれば、反体制派はダマスカス周辺に300発以上の砲弾やロケット弾を撃ち込み、多数の市民が死傷した。