ロシア、新型ICBM発射実験の映像公開
(CNN) ロシア国防省は30日、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」の発射実験の様子を収めた映像を公開した。
サルマトは北大西洋条約機構(NATO)では「サタン2」の通称で呼ばれている。ミサイルはロシア国内のプレセツク宇宙基地から発射された。
国営スプートニク通信によると、サルマトの発射に成功したのは今回で2回目。最初の発射実験は昨年12月に行われていた。
サルマトは旧ソ連時代のICBM「ボエボダ」の後継ミサイルとして開発され、ボエボダよりも飛距離が伸びたという。ロシアと米国を結ぶ最短経路である北極経由のほか、南極経由での標的攻撃も可能だとしている。
国営タス通信は2016年、サルマトの射程距離は1万1000キロ超、弾頭重量は100トンに達する見込みだと報じていた。
ロシアのプーチン大統領は今月の演説でサルマトなどの兵器に触れ、NATOの防衛網を「完全に無力化」するものだと豪語。一方、米当局者はこうした主張を重要視しない姿勢を示した。
トランプ米大統領は先週プーチン氏と電話会談を行った後、軍縮に向けた取り組みを話し合ったと明らかにしていた。