変化する中国の国防戦略<上> 財政支援通じてアフリカに進出

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財政支援を通じて、中国がアフリカでの存在感を増しつつある

財政支援を通じて、中国がアフリカでの存在感を増しつつある

香港(CNN) 「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ東端部に位置するジブチの政府は今年2月、同国のドラエ・コンテナターミナル(DCT)の管理を委託していたドバイに拠点を置く港湾管理会社DPワールドとの契約を打ち切った。「国の基本的利益に反する」というのがその理由だ。

DCTの所有権の一部は、中国国有企業、招商局港口控股有限公司が握っており、同社は同港の親会社の株式の23.5%を保有している。

またDCTは、アデン湾西岸にある中国唯一の海外軍事基地のすぐ隣に位置する。そこは紅海への南の入り口でもあり、スエズ運河にも近い。

アフリカ最大級の港であるDCTの管理契約をジブチ政府が突然打ち切ったことで、同港が中国の手に渡るのではないかとの憶測が広がっており、米国の議員らもジブチがDCTを「贈り物」として中国に引き渡す準備をしているとの報道に言及している。

現在、ジブチ政府は中国からの投資資本に大きく依存しており、両国は緊密な外交関係を維持している。

3月はじめに開催された米下院軍事委員会の公聴会でDCTが議題に上り、米アフリカ軍のトーマス・ワルドハウザー司令官は、中国がDCTを掌握すれば米軍は重大な結果に直面すると警告した。

ワルドハウザー司令官は、DCTが中国の支配下に置かれれば、米軍によるDCTの使用が制限され、米国の重要な供給ルートや海軍の燃料補給のための寄港へのアクセスが妨げられる恐れがあると指摘した。

中国の財政支援

イスマイル・オマル・ゲレ大統領率いるジブチ政府は、ジブチは資源が乏しく、国を発展させるには地の利を最大限に生かし、港湾インフラへの投資を増やす必要があるとし、今のところ中国からの経済支援を歓迎している。

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