生徒の解放難航、原因は犯行集団の仲間割れ ナイジェリア
ラゴス(CNN) ナイジェリア北東部チボックでイスラム過激派「ボコ・ハラム」に拉致された女子生徒らの解放交渉は、丸4年が過ぎた今も難航している。ブハリ大統領は13日、交渉の遅れはボコ・ハラム側の仲間割れが原因だと述べた。
チボックの全寮制女子学校では2014年の4月14日、生徒276人がボコ・ハラムに拉致された。生徒たちの一部は昨年解放されたが、依然として100人以上が拘束されたままだ。
ブハリ氏は声明で、政府とボコ・ハラムの交渉が「予期せぬ」壁にぶつかったことを認め、その主な原因は犯行集団内部の意見対立だと述べた。
チボックの事件からちょうど4年がたつ14日には、生徒らの解放を求める団体が大都市ラゴス市内で行進した。
ブハリ氏は、今年2月に北東部ダプチでボコ・ハラムに拉致された女子生徒100人あまりのうち、キリスト教からの改宗を拒否した生徒以外、ほぼ全員が先月解放されたことに言及。チボックの生徒らの解放に向け、政府として最善を尽くしていると強調した。