B1、戦闘艦船に空中発射巡航ミサイル 米軍のシリア攻撃
(CNN) 米英仏が13日夜(米東部時間)に実行したシリア国内の化学兵器関連施設への攻撃でシリア側の被害の規模、死傷者の有無、米英仏軍の損失や標的破壊の程度などの詳細はまだ明らかになっていない。
シリアの国営テレビは首都ダマスカス郊外にある科学研究センターが攻撃されたことを確認し、別の地区ではミサイル13発を撃墜したと報じた。中部ホムスの国営テレビ記者は同市を標的にしたミサイルは迎撃され、大きな被害はなかったと報じた。ただ、民間人3人がミサイル撃墜などに伴って負傷したとも伝えた。
マティス米国防長官は米軍側の損失の報告はこれまでないと説明。また、攻撃に用いた兵器の量は、昨年4月6日に実施したシリアの空軍基地攻撃の際の2倍に達すると明かした。当時は戦闘艦船から巡航ミサイル「トマホーク」59発を撃ち込んでいた。この攻撃は、アサド政権による国内の化学兵器攻撃を理由にしていた。
今回の軍事行動も、ダマスカス近郊東グータ地区の町ドゥーマで今月、化学兵器を使用したとみられる攻撃があったことが誘因となった。